私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
私も舌を動かせとばかりに、修の舌先が妖艶に誘う。
ぎゅ、と目を瞑ると、それは許さないとばかりにもっと無理矢理に舌を絡まされる。
頭がくらくらする。おかしい。あの時はこんなことはなかったのに……。
唾液が口端を伝うとそれを合図にするように、私はおずおずと修の舌に自分のそれを絡ませる。修がクスリと笑う気配がして、恥ずかしくなって我に返った。
身体をよじるとまたキスされて、固い指先はいちいち反応する場所を重点的に探り続ける。
「ふぇっ……あっ、もぉ、やめっ……んっ!」
「あの時、くるみは本当に食われるって思ってて、こういうことするってことも全然知らなかったよな。今は、少しはわかるだろ?」
低い声でそう問われれば、私は首を横にブンブンと振る。
「んんっ、い、今でも、んんっ、な、なんでっ、こんなことするのか、全然意味わかんないっ!」
そうだろう。性行為は子孫を残すためにするはずだ。
こんな恥ずかしいこと、それ以外の目的でするなんて、意味が分からない。
意味が分からなさ過ぎて泣ける。
本当に、修以外の人もこんなことしているのだろうか。修はとんでもない変態で、全部修の口から出まかせじゃないかと今でも思う。