私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 男の人はどうしてこんなにごつごつしているのだろう、とか考える暇もないほど、私の心臓はバクバクする。
 修は私の髪を撫で、楽しそうに口を開いた。

「昨日、気持ちよすぎて気をやるとは思わなかった」
「ふぁっ!」

 一瞬で昨日のすべてがよみがえる。
 なんなら、私は全裸だということにも今更気づく。

 私は慌ててシーツをすべて手繰り寄せて身体に巻きつけた。

「今、照れるんだ」

(照れない人間なんているかぁああああ!)

 しかし、手繰り寄せたシーツのせいで、修の上半身がそのまま見えるようになってしまう。
 それも見られなくて、目線をそわそわといろいろなほうへ反らせていた。

「っていうか、なんで修まで、シャツ脱いでるのよ⁉」
「え? だって、くるみのでグショグショに……」
「あぁあああああああああああ! もういい! 言わなくていい!」

(だめだ、この男! 絶望的にデリカシーが欠けている!)
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