私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
そう思っていると、修がアデニンをケージに戻し、鞄から何かを取り出した。
「これ、誕生日プレゼント。今日、誕生日だろ? 誕生日、おめでとう」
「あ、あ、ありがと……」
どんな相手でも誕生日を祝われるのは嬉しいものだ。
ただ、私はその小さな箱を見て固まる。
(ここで開けた方がいいよね……? っていうか、なに、このサイズの箱。まるで……)
ーーー指輪みたいだ。