私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 朝からシーツを洗うのも恥ずかしかったけど、唯一の救いはそのまま修が帰ってこなかったことだ。きっと顔を合わせられない。修が勝手にしたこととはいえ、昨日の出来事を思い出すと、やけに恥ずかしくて死にそうだったから。

 朝、いつ修が戻ってもいいようにおにぎりだけ作りおいて(ただの同居人的な優しさだ)、私は仕事で家を出た。

 研究室に行ってみると、先に鈴鹿先生が来ていた。

「おはようございます。昨日はすみません」
「こちらこそ昨日はごめんねぇ、あれから大丈夫だった?」

(あれは、大丈夫な部類に入るのだろうか……?)

 ふいに夜の出来事を思い出して、私は顔が赤くなりそうなのを隠すように下を向くと、

「あ……えと、はい」

と返事をする。

 すると鈴鹿先生は楽しそうに笑って、

「その様子と、これで大体わかるわ」

そう言いながら私の首筋を指でなぞった。

「へ?」
「キスマーク。すっごいついてるけど」
「ふぁっ!」

(修――――――――!)
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