私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
そういえば全身つけるとか言ってた。途中、確かに首筋には念入りにつけられた気がする。
(なんでよりによってこんな見えるところ……!)
私は泣きそうになりながら首筋を抑えると、あの、これはっ、修が勝手にっ、と弁解にもならない言葉を並べる。
そんな私を見た鈴鹿先生は楽しそうに笑うと、デスクの引き出しから綺麗なパープルの花柄ストールを取り出した。
「これ、貸してあげる。隠しときなさい。栗山先生が気の毒よ」
「なんで栗山先生……でもありがとうございます。お言葉に甘えます」
私は頭を下げて受けとると、それを早速首に巻いた。
今日は白いシャツと紺のパンツだし、色合い的にもちょうどいい。さすが、鈴鹿先生だ。
「ふふ。似合ってる」と鈴鹿先生は笑うと話をつづけた。