私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 そう思ったのに。

「なんだこれはぁああああああああ!」

 箱から出てきたのは、それはそれは薄っぺらい下着(しかもヒモ)だった。


―――私の色んな想像を返せ!

 私が激怒しているというのに、修は、ははは、と笑っている。

「くるみに似合うかと思って。ほら、くるみお子様だし、中身こういうのだとギャップあるだろ?」
「こんなもんが似合ってたまるか! この変態! ド変態! エロオヤジ! 気持ち悪い! ほんとやだ!」

 私は思わずそれをゴミ箱に投げつける。
 修は、そんなことされても心底楽しそうに笑っていた。

(だから! この人は! 嫌なのよっ!)

 修は昔からデリカシーがない。
 こういうところもあけすけで、私はそれが本当に嫌だった。
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