私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
栗山先生が何か言いかけた時、
「結局、今朝シーツ自分で洗ったんだ?」
と声がかけられて、振り向くと修が真後ろに立っていた。
「修!」
「ただいま、くるみ」
そう言って、当たり前のように私の髪を一房もって口づける。そして続けた。
「くるみならそうすると思ったけど、シーツさ、恥ずかしがらずにクリーニングだせよ。これから毎日洗わなくちゃいけなくなるぞ」
「な、なにっ……」
その言葉に顔が赤くなるのが分かる。
もう全く意味が分からないと言えない自分が恨めしい。
(こんな不埒な大人になりたくなかった……!)