私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 そう思っていると、修は残った洗濯物をすばやく取り込み、

「ほら、これで終わりだよな。さっき鈴鹿先生から結婚のお祝い会が来週金曜になったって連絡きてた」

と私に言うと、隣のベランダに目を向ける。「栗山先生もいらしたんですね。栗山先生も参加してくださるようで嬉しいです」


 栗山先生を見ると、栗山先生も顔を赤くしていて……
 それから栗山先生ははっとしたように首を振ると、修を怒ったまなざしで見つめて言う。

「本当にご結婚されるんですか? 夏目さんは納得されていないようですが」
「必ず納得させますので、ご心配いただかなくて結構です。ご心配ではなく、ご希望でしょうけど。そんな希望はすぐに焼却して海にでも捨てることをお勧めします」

「は? 何言ってるの」

 私が修に言うと、修はほら、と私の背を持ち、部屋に誘導しようとする。
 私は慌てて栗山先生を振り返ると、

「なんか修、変で……戻ってきてからずっと変ですけど。本当にすみませんっ」

と言ってベランダから室内に戻った。
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