私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
室内に戻ると私はベランダの窓を閉める。
そして眉を寄せ、修に向き合った。
ーーーそう、私はちょっと怒っていたのだ。
栗山先生への態度に。そしてお祝い会のことだって……。
「修さ、栗山先生に対して態度変だよ。それにお祝い会のことなんだけど、嘘のお祝い会なんて……んんっ!」
文句を言い出した私の口を修の唇がふさぐ。
私は慌てて修の胸を押すが、それは全く効いていないようで、修はそのまま口内に舌を滑り込ませると、舌を絡ませてきた。
何度も何度も響く唾液が混ざる音に、頭がくらくらする。息が苦しくなって、ぼうっとしてきて、その時修が唇を離して、耳元で囁く。
「くるみ、鼻で息しろ」
「そんなこと言われてもっ、んむっ……」
もう一度キスされて、今度は言われた通り鼻で息してみたら先ほどの何倍もの長さのキスが続行された。
顔も身体も、頭の中も全部熱くて溶けてしまいそうだ。