私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「あんなキスに応えて、身体にも触られてるのに?」
「なっ! あ、あれは……いつも修が勝手に」
「わかるよ。いくら口で拒否したって、いつも背中を必死に掴まれて、気持ち良くなったときも頭撫でられたりするし。身体の関係を持ったって、嫌いな奴にはそういうことしないだろ?」
あの時のことも、さっきのことも思い出して、顔が熱くなる。本当にその通りだ。
でも認めたらもっと本当になりそうで、顔をそらして叫んでいた。
「そ、そんなの! そんなことしてないっ!」
「嘘つき。そんなわかりやすい嘘つくなよ」
私だけが慌ててて、修がやけに冷静なのが悔しい。
いつだってそうだ。
ーーー5年前だって、今だって……。