私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
それから少しして見たことないようなワインが出てきて、私はそれを一口飲むと目を輝かせた。
「おいしい!」
「そっか、良かった。俺もこれが好きでさ。くるみに飲ませたかったんだ。それにしても、くるみとお酒飲むなんて変な感じだな」
修は楽しそうに笑ってそう言う。
(私と、ってことは他の女の人とは飲んでたってことだよね……)
そう思って、頭を横に振った。
(関係ない関係ない関係ない! そんなこと私には何も関係ない!)
そう思っていると、次はおいしそうに焼かれたお肉が目の前のお皿にサーブされる。
それを一口含むと、お肉がとろけてように口の中で広がる。
「おいふぃすふぃるっ!」
「喉を詰まらせるなよ」
そう言いながら、修はこちらを見て微笑んだ。私は脇目も振らずにぱくぱくとお肉を食べていた。