私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 私は修をキッと睨むと続けた。

「そういう、女性たちいるよね? 身体だけの関係みたいな」
「うーん……身体だけ、か。昔はいたけど……」
「やっぱいたんだっ。最低! なんでさっき嘘ついたのよ!」

 思わず言うと、修は困ったように息を吐く。

「くるみが言い出したんだろ。でも学部生時代位だよ。研修医の時とかそれどころじゃなかったし」

「じゃあ、私と住んでた時は?」
「いるわけないだろ」

「はぁっ⁉ なんで⁉」

 そう、思わず叫んでいた。
 その声の大きさに、他に中庭を散歩していたカップルもこちらを振り向く。

< 229 / 388 >

この作品をシェア

pagetop