私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 そう思ったとき、修はそのまま私をまた強く抱きしめる。

「くるみ、キスしてもいい?」

 耳元で囁かれるその声に、思わず身体が跳ねそうになった。

 そして「……こ、ここで?」と聞いてしまった。

「それは、家に帰ってからならしてもいいってこと?」
「う……」

(あ、また言葉尻とらえられてる気がする……)

 私が恨みがましく修を見ると、修は先ほどの緊張とやらはどこへ行ったのか、「さ、早く帰ろうか」と意地悪に微笑んだ。

< 236 / 388 >

この作品をシェア

pagetop