私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

―――プロポーズされてからおかしい。
 修が変だ。おかしい。

 いや、本当は私がおかしいのか……?


 そんなことを混乱しながら考えつつ近くのスーパーに行ってみると、タイミングよく栗山先生に出会った。
 先生の買い物かごがちらりと見えると思わず現実に戻って苦笑する。

 さっきまでぐちゃぐちゃだった気持ちが整理されたように感じた。


 私は息を吐き、先生のところにいくと「また、カップ麺ですか」と微笑んだ。

 すると栗山先生は驚いた顔で振り返って、顔を赤くする。

「夏目さん……恥ずかしいところ見られたな」
「今日、作り置きするんでおすそ分けに行きます」

 私が笑うと、先生は頭を掻いて、ありがと、と微笑んだ。
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