私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 料理は先に終わり、他の家事をしているとすぐに時間は過ぎていて、夕方になっていた。
 メッセージが入ってきていて、開くと修から。

【今から帰る】

 ってそれだけのメール。
 なのに、私の胸がどきりと跳ねる。なぜか妙にソワソワする。

 夕食を温めなおして、室内を無意味に歩き回って、それからお皿用意して、また歩き回って……そんなことをしていると、修が帰ってきた。

「ただいま」
「お、おかえり。メールありがと」
「あぁ」

 修は微笑んで、私に近くにあるケーキ屋さんの箱を差し出す。

「これ、お土産」
「え? 今日何かあったっけ?」

(私の誕生日でも修の誕生日でもないはずだけど……)

 そんなことを思っていると、修は苦笑して言う。

「せっかくの日曜だったのに仕事だったし、お詫び」
「そんなの……仕方ないじゃない」

 私がつぶやくと、修は微笑んで、それから目を細めて私を見たと思ったら、そのまま私をそっと抱きしめた。
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