私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
その日の夜、やっぱり修はいつも通り遅くて。
「帰ってこない……」
いつのまにかウトウトして寝ていた。
初めて修に会った時の私はまだ小さかった。
いつも遠慮なく飛びついて、なんでも相談した。大好きで……少し大きくなるとこれが恋だと思った。
夢の中……。
帰ってきた修に昔みたいに飛びついていた。
「修。帰ってきてよかった」
「ちょっ……くるみっ!」
昔みたいに少し驚いた顔の修。
やっぱりこれは夢かなぁ。
「くるみ、寝ぼけてる?」
「そうかも」
「そっか」
背中に修の手が回る。あったかい。それに修のにおいがする。
私もそのまま修の背中に手を回して、にへら、と笑う。
「おかえりなさい」
「ただいま」
あぁ、やっぱりまだ眠い……。
ふんわり身体が浮いて、
やっぱりこれは夢の中だと思った。