私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
朝起きると修がいなかった。
「昨日、帰ってきてないよね」
やっぱり昨日のは夢だったんだ。なんだか安心した。
でも、顔を洗いに洗面所に行ったとき、洗濯カゴの中に修のシャツが入っていて、それを手に取り、やっぱり一度帰ってきていることに気づく。
「あれ、もしかして私……やらかしたっ⁉」
恥ずかしさのあまり、その修のシャツに顔をうずめていて、それに気づいて慌ててシャツを投げた。そしてふと思う。
(……夢と同じ修の匂いがした)
少ししてそのシャツを取ろうと手を伸ばしていることに気づき、ぴたりと手を止める。
「変態か! 私はっ!」
結局、それはそのまま見ないように洗濯機の中に投げ入れた。