私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 理学部の事務棟で書類を受け取って、それからきょろきょろしていると、芦屋先生が走ってきた。

「くるみちゃん! よかった、会えた!」
「私も。って、芦屋先生、どれだけ走ってきたんですか」

 ぜぇぜぇと息を切らしている芦屋先生も美しいな、と思いながら、私は笑う。
 芦屋先生は息を整え、少しして口を開く。

「夕食は?」
「できれば一緒に食べたいです」
「もちろんよっ!」

 そう言った芦屋先生に飛びつかれて目を白黒させる。

 なんかちょっといい匂いするっ! ドキドキするっ! なんだこの先生は!
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