黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
3章:カレー

 朝、研究室にいくと、先に栗山永一助教が来ていた。
 栗山先生は29歳と年が近いので、割と仲もいいし……

「おはようございます」
「おはよう。これ、出張のお土産。みんなで分けて」
「いつもありがとうございます」
「それより今朝、一度自宅に戻ったら、夏目さんの部屋からオトコが出てきて驚いたよ」
「ぶぅっ!」

―――我が家のお隣さんである。

 私は口をパクパクさせながら栗山先生を見る。
 修が私より一足先に大学に向かったのは知っていたけど、初日からなんですぐに見つかってるんだ!
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