黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 なのに芦屋先生は手酌でワインをナミナミとつぐと、それに口をつける。

「ふふ、そうねぇ。でも、嫌だと言いながら、そういうことをちょっと期待しちゃってる女の子を酒の肴に飲むと、お酒が進むわぁ!」
「なっ……! 期待なんてしてませんってば!」

 そう叫んでも、芦屋先生は、はいはい、と全く聞いてないようにお酒を飲み進める。

(またお酒弱いくせにたくさん飲んでっ!)

 私もやけっぱちで、ぐい、とワインを飲んだら、頭がクラリとした。

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