私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

「そうだ。鈴鹿先生が前に余ったワイン飲みにこいって言ってたわよぉ」
「ですね」
「そのとき、どうなったかまた教えてね」

 芦屋先生はそう言うと、それからタクシーで家まで送ってくれた。
 タクシーから降りる直前、

「あ、全然そういう発想がないみたいだから教えておくけど……興味がでてきたことはスマホで調べてみなさい。ただし怪しいサイトはダメよー」

 と芦屋先生は言う。

「スマホ? 興味って……どういう……」
「うふふ。じゃあね、おやすみ」

 先生はそれだけ告げると、笑って帰っていった。
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