私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
その時、
「何してるんだ?」
「ふぉっ!」
後ろから声をかけられて、変な声を発するとともにスマホが飛んだ。あわててそれを取って、咄嗟に自分の後ろに隠す。
(み、見られてないわよね……⁉)
「いや、その、なんでもない。おかえりなさい!」
修は私の顔を見ると顔を近づけてくる。
近い修の顔と、先程の画面も相まって、心臓が激しく脈打つのを感じていた。
「顔赤いな。お酒も飲んできた?」
「あ、うん。今日理学部に用事があって……芦屋先生と」
「芦屋か」
修はため息をつくと、続ける。「もしかして何か変なことでも吹き込まれた?」
「まさかっ」
(どういう意味よっ! 全く外れてるわけではないところが恐ろしい!)