私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

「大丈夫? ……まぁ、年頃だもんね。あるよね、そういうことも……」

 栗山先生は栗山先生で、なんだか様子が変である。先ほどから目が全く合わない。

「あの人は……えっと、幼馴染で……こっちでまだ住むところが決まらないからうちに転がり込んできただけの同居人です。大家さんには事情を説明してOKもらってますが、一か月間、ご迷惑おかけしたらすみません」

 私が頭を下げると、うーん、と先生は唸る。

「一か月間ならホテルでもなんでもあるじゃない? 僕よりも年上の男に見えたけど……何してる人?」

 訝しげに聞かれ、さすがに『今日からこの大学に勤めてまーす』とは言えなくて、私は口ごもる。

 困っていると、
「まぁ、あまり詮索はしないよ」
と栗山先生は引いてくれて、ほっと安心した。
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