私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
泣きながら懇願すると、修は怒ったように頭を掻いた。
「ったく。これ、何の修行だよ……」
「な、なに」
私が身を引こうとすると、修は私の腕を持ち、つめよってくる。
「キスさせろ」
「えっ⁉」
(ど、どういうこと⁉ しかも命令形って……)
思わず修を見つめると、修は真剣な目で私を射抜く。
「いいな」
低く、有無を言わさない言葉で縛られると、私の全身は熱くなった。
ーーーなんで今、そんな強い口調で言うのよ……。断れなくなる。