私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
22章:おかえり
久しぶりの濃いキスに、自分も応えていた。身体の奥底から熱いものがこみ上げた。
自分が自分じゃないみたいで変だった……。
そう、まるでこんな感じだ。
口内に熱い舌が這いまわる。苦しくて、でも、それを小さく期待していた自分に気付いたりもして……
「んんっ!」
朝、目を開けると、目の前には修のドアップ。
夢じゃなくて、本当にまたキスをされていたようだ。
私はガバリと起きあがり修を押すと、顔を真っ赤にして叫ぶ。
「なにしてんだぁっ!」
(朝から舌を入れるなぁあああああ!)
修は私の涙をぬぐうと、目を細めてにこりと笑う。
「だって、もうこれはいいんだろ?」
「いや、違うでしょ! 何考えてるの!」
「でも昨日いいって言ってたろ」
修は当たり前のように言う。
(昨日のあれ、あの時だけの許可じゃなかったの⁉)