私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
―――なんだか、腑に落ちない。
私は唇を噛んで、修を見る。
修は、どうした? と首を傾げた。
なんでもない、と修を寝室から追い出して、私は着替えるとリビングに行く。
すると、修が朝食をテーブルに並べているところだった。
サンドイッチみたいだが、中には目玉焼きやベーコン、レタスにオニオンも挟まっていて、かなりボリュームもありそうだ。
「す、すごい……」
「簡単なものだけどな」
それから、一緒に、いただきます、と手を合わせて食べだした。
一口食べると、思っていた以上に濃厚な味わいのサンドイッチだった。
「おいしい! チーズとマヨネーズも入ってるんだ。アボカドも?」
「あぁ、よくわかったな」
修はそう言って微笑む。
私はモグモグ食べながら目の前の修をちらりと見た。
そうすると、やけに修の手に目が行って、急に落ち着かなくなった。