私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

―――金曜だし、なるべく早く帰る?
 明日休みだもんね……。夜に早く帰るって……。


 そんなことを考えると仕事中も落ち着かなくなる。
 しかし、ラットたちに向かい合うと、なんとか普段通りに仕事ができてほっとした。

 仕事終わりの時、鈴鹿先生が、 
「金曜だし、今日の夜、飲みに来ないー?」と声をかけてくれる。

「あ、今日は、ちょっと……」

 私はすぐに、返事していた。

「そう、また来週でもどうかしら」
「はい」

 そう言ってみたけど、別に早く帰っても修が早く帰ってくるわけじゃないのだ。
 だけど……私は、定時で大学を出て、買い物を済ませて、家に戻っていた。
< 278 / 388 >

この作品をシェア

pagetop