私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
その日、なんとか仕事をこなして家に帰ってからずっと落ち着かず、時計ばかり見ていた。
(一体、どんな顔して会えばいいのよ!)
そう思っていたけど、何時になっても修は帰ってこない。
1時を回ったころ、かちゃりと遠慮気味に玄関の鍵が開けられた。
さすがに玄関に迎えに行くのはできなくて、リビングで修を迎える。
「お、おかえり」
「あぁ、ただいま。まだ起きてた?」
修はそう言って、また私のこと、愛しいものを見るみたいに目を細めて見ている。
泣きそうなほど心臓が痛くなって、それの意味が分かったからこそ、さらに私は緊張した。
顔が熱い。きっと赤いだろうな。
変に思われるよね。
そう思ってちらりと修を見ると、ふと、修の顔が疲れていることに気づいた。
考えるより先、自分の身体が勝手に動く。
私は修をぎゅうと抱きしめていた。