私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 修が微笑んだ気配がして、私の背に腕が回される。

「くるみは暖かいな」
「修は冷たいね」
「まだシャワー浴びてないから臭うだろ」
「大丈夫。修の匂い、好き」

 私は呟いて、顔を修の胸にうずめた。
 修の大きな心臓の音が聞こえる。

 好きだな、心配、愛おしい、苦しい……そんな一つの言葉に絞れない感情があふれてくる。

(ただ抱きしめてるだけなのに、泣きそう……)

 修は私の頬を撫でる。

「キスさせて。ほら、少し顔上げろ」
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