私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
次の瞬間。修の手が、何の遠慮もなしに、トップスの下から入ってくる。
「ひゃっ! も、なんでそこばっかりぃっ! だ、だめぇっ……」
また口づけられ、舌が合わさる音が聞こえて、緊張と恥ずかしさで泣きそうになる。
なのに、もっと先を求め始めた自分もいて、さらに泣きそうになった。
「足、なんでそんなにモジモジしてる?」
「し、してないっ」
「嘘が下手だな」
修の手がスカート入ると、身体がびくりと震えた。
いつのまにか、太ももを撫でる修の指先の感触を追っている。
それが分かったのか、修は余計に焦らすように太ももを撫でた。それから、耳元でクスリと笑う。
「直接触っていい?」
ぶんぶんと首を縦に振っていた。
これ以上このままだったら、どうにかなりそうだから……。
なのに修は耳元で囁く。
「この先、もっと気持ちよくなれるから。想像してみろ」
「そ、想像って……ひゃぁっ!」
私が観念して目を瞑ると同時、修のスマホが鳴った。
修は息を吐き、私から離れて一言二言スマホで話すと通話を切った。
「残念……呼び出し」
修はそのまますぐに着替えて家を出た。
私はその背中を目で追いながら、先ほどまでの熱を持て余して泣きそうになる。このまま、どうしたらいいのか分からない。数十分後には私も出勤なのだ。
「うぅっ……修が変なことするから……! こんなのどうしたらいいのよ!」
―――確実に私の身体も心もステップアップしてる気がする。