私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「あそこ、どうしたんでしょうね?」
「ほんとだ、なんだろうね」
そう言い合って二人で席に着いて、いただきます、と手を合わせると早々に食べだした。
食べながらその人だかりをよく見ると、見事に女性ばかりだということに気付く。
それを見て、嫌な予感だけはして喉にご飯を詰まらせそうになり、私はお茶を手に取りなんとか飲みこんだ。
「そう言えば、今月、医学部に新しい教員がくるって話題になってたな。しかもボストンから。どうもうちの出身で、イケメンで、さらに独身らしいって、看護師や事務員や女性医師までも落ち着かない感じだったよ」
「ぶぅっ!」
それを聞いて思わずお茶を吹いていた。
ーーーまさか、まさか……それって……。