私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 修はやっと下ろしてくれたと思うと、「ほら、早く両手あげろ」と言い出した。

 その声が、まるで医師の診察みたいで、そう言えば修も今日医師だったなぁとか見当違いなことを考えながら手をあげると、そのまま、スポンと服を脱がされる。

「へ、ちょ、なにっ⁉」
「シャワー浴びないと気持ち悪いだろ? そのまま寝る気?」
「はい⁉ も、もう私は浴びたよ⁉」

 修がいつも遅いから、私は先にお風呂に入っているのだ。だけど修は私の手を掴む。

「洗い足りてない」
「え! どこか汚い⁉ もしかして臭い⁉」

 意味が分からない。
 意味が分からないけど、脱ぎやすいルームウェアだったせいで、すぐに下着姿にされたことだけは、後悔していた。

(もっと脱がせにくい服を着てればよかったぁあああああ!)
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