私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
修は息を吐き、静かに言葉を吐き出した。
「姫下が、俺に好意を持ってくれてるのは知ってるし、実際に何度か告白されたことはある」
その言葉に修の顔を見上げると、修は、やっと顔上げたか、と目を細めた。
「でも、付き合ったことも、身体の関係を持ったこともない。これからも絶対ない」
「昔……修がそういうことした人は?」
「病院とも大学とも、全然関係ない子。その時だけの関係だった。くるみが気になるだろうから人に聞いてもらったけど、今はもう結婚してるらしい」
修はそういうと、また目を細めて、私の頬を撫でる。「……言いたくなかったけど、くるみに似てたってだけ」
「やっぱ最低」
「そうだよな」
修はそう言って苦笑する。「最低だった時代の俺も含めて、くるみに知ってほしい。隠し事をするつもりはもうない」
修は当たり前のようにそう言った。
「最低な男だって、嫌いになった?」
「最低なのはわかってた」
「だな」
修はまた苦笑して、それから私の頭を軽く叩いて私の目を覗き込む。