私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

「それで? 姫下とのことを誤解してヤキモチやいて、抱いてくれって言ったってことでいい?」
「そういうことじゃっ」
「ない?」
「なくないけど……」

(でも、それじゃ全面的に私が負けたみたいだよね……)

 私が頬を膨らませると、修は楽しそうに笑って、私を抱きしめた。

「今、抱きたくなった」

 そう耳元で囁かれて息が詰まる。
 その言葉に、さっきまでできていた覚悟が、一歩下がっていたことに気づいた。

 身体が固くなった時、それが分かったのか修が小さく笑う気配がする。

「大丈夫。土曜まで我慢するから」

 修はそう言うと、私を抱きしめる腕の力を強くした。「必死なんだよ。もう二度としたくないって思ってほしくないから」

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