黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
27章:前日
「くるみ」
ぎゅう、と強く抱きしめられると、私はそれを受け入れた。
(やっぱりこの人が好きだ)
そう思って修を見上げると、修は食べるようなキスする。
5年前は怖かった舌を絡ませるキスだって、修とするなら緊張するけど結局なんでも気持ちよくて、もっとして欲しいと思ってしまう。
「んっ……」
ねだるように修の背中を軽くつかむと、修が余裕のない表情を見せた。
「はぁ、あと二日か……早く食べたい。我慢できる自信がどんどんなくなる」
「自分が悪いんでしょ。おおいに反省しなさい」
「そうだな」