私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

「それが懸命だな」

 修はそう言うと、見たことないくらい楽しそうな笑みを浮かべる。
 その笑みを見て、なぜか私はぞわりと全身に鳥肌が立った。

ーーーくるみがプロポーズ受けるなら、その日、俺はくるみを抱くから。

 あの時の修の言葉が脳裏に蘇る。
 私は明日きっと……この人に抱かれる。

 そう思って、ゴクリと息を飲んで口を開いた。

「ねぇ、あ、アレは、えっと……普通の、ごく一般的な、ことだよね」
「なにが?」
「するにしても、ご、5年前と同じ……普通の男女が普通にすることだけだよね⁉︎」

 いつしか涙目になり、念を押すように聞いていた。
 っていうか、普通のこと、もはっきりと言えばよくわからないのだけど……5年前にしたことが『普通』で、それをするだけってことだとはっきり言って欲しい。

 なのに……

「んー……? ……それはどうだろう」

 修はそう言うと、再度ニヤリと笑った。
 私はそれを見て、もう嫌な予感しかしなくなっていた。

―――明日、一体なにされるんだろう? 私!
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