私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
28章:2度目のプロポーズ
人間、緊張すると眠れない。
……はずだったのだけど、あれから修が私に遠慮もなく触れて、結局私は意識を失うように眠った。
目が覚めると当たり前のように修に腕枕されていて、泣きたくなる。
まだ最後までしてないはずなのに、すでにこういうことが当たり前になりつつある。
それでも今日という日はいつもと違う。
きっと、今日は最後までする。
それが嬉しいのか、恥ずかしいのか、どんな感情なのかよくわからない。ただ、緊張だけはする。すっごいする。
5年前、一度は最後までしたことがあるから余計に……。
そんなことを悶々と考えている私に気づいてか、修は私の額にキスを落とす。
見上げると、修は蕩けるような甘い目で私を見ていた。
「くるみ、おはよ」
「お、おはよう……」
目が合うと余計、顔が熱くなる。
あ、これやっばりすっごい緊張してる。
―――もう、『今日』なんだ。