私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
不安になりながらも修の前に出てみると、修は私を見て少し驚いた顔をした後、本当に嬉しそうに目を細めた。
その仕草に私の胸はどきりと高鳴る。
「これ、何なの……?」
「どちらにしても、今日までこの家でお世話になったし。これは、お礼もかねてプレゼント」
そう言われて、どぎまぎする。
こんなプレゼント、初めてもらった。しかも、くれたのは修だ。嬉しくないわけがない。
それでもあまりにじっと見られ続けるもので、私は目をそらしてできるだけ不機嫌そうな声を出す。
「っていうか、なんでサイズピッタリなのよ……変態め」
「わかるだろ。あれだけ何度も触ってれば。ちなみに、くるみのことなら、スリーサイズも、g単位で体重も分かるからな」
「なっ……!」
(こわいわっ!)
私が声を失ったのを見て、修は楽しそうに笑っていた。
ジトッと修を見ていると、修は目を細めてから王子様みたいに私に手を差し出す。
「よし、いくか」
差し出された手に、そっと私の手をのせた。