私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

「行こうか」

 食事を終えて、静かに修が告げる。
 私の胸は大きくどきりと跳ねた。

 指を絡められて手を繋がれ、胸がドッドッドッと鳴り響く。
 そのまま手を引いて、エレベータに乗せられた。

 私は修をずっと見ていて、修はそんな私に気づいて、私を見て目を細めて微笑む。そんな修を見て、また胸が高鳴った。

(どうしよう、今日一日だけでまたどんどん好きになってる……)
 

 今思い出したけど、レストランは都内屈指のホテルの中にあった。

 ってことは、このまま……。
 今日、私は……。

 そう思うと、やけに緊張し始めて、泣きそうになる。

(こんな状態で、最後まで、なんてできるのだろうか……?)

 すでに心臓がもちそうにないのは確かだ。
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