私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 車にのりこみ、車は確かに家までの道を通っていた。
 私は助手席で下を向いて自分の手を握る。

(これからのことがわからない……)


「着いたぞ」

 修が言って、私は顔を上げた。

「え……? ここ……」

 そこにはすごく見覚えがあった。
 今の私の家……にほど近い、マンション。

「修の住んでたマンション……?」

 それは5年前まで修が住んでいたマンションだった。
 そして私も2週間だけ一緒に住んでたところ。

 修は私の顔を見てうなずくと、当たり前みたいに車を駐車場に止めて、私を助手席から降ろすと、私の手を握ったままマンション内に入っていった。

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