私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「ここ」
エレベータに乗せられ、連れられた先で修が言う。
見上げると部屋番号も……以前と同じ部屋の前。
私はあれから、このマンションに近づくことはなかった。
忘れたかったから、余計に……。
(どうしてこんなところに私を連れてきたの?)
私が修を見上げると、修は目を細めて、ドアを開け、私を中に引き入れた。
室内まで、5年前のまま。家具やキッチン周りのものまで、そのまま……。
「ど、どういうこと……?」
私がつぶやくと、修は目を細めて私を見つめる。