私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 いつも触れられる以上に、何度も何度も高いところにのぼって、息がくるしくなる。
 胸の奥、お腹の底から修が欲しくなって手をのばせば、修はその手に愛おしそうに頬ずりして、それから、目を細めて私を見つめた。

 修と一つになる直前。やっぱりそれは怖くなって目を瞑った私に、修は「見てなさい」とはっきりと言った。
 こわい、けど、それはきっと私たちの時計を進めるための儀式のような気がして、私はゆっくり目を開く。

「いい子だ」

 修が微笑んで私に軽いキスをすると、そのままその時計を進める。

「んっ!」
「目をそらすな。あの時は、痛かったよな。今日は?」
「んっ、ちょっとだけ……! でも、ぁっ……!」

 全然違った。
 あの時と、今と。

 修は愛おしそうに私を見て、それから、それ以上に高く昇れる場所を探り続ける。

「うん。ここは?」
「ひゃぁああんっ……!」

 変な声がでて、思わず口をふさぐと、その手を取ってベッドに縫い付けられた。
 代わりに、舌を絡められて、もっと声を出して、と囁かれる。

 それからは、なんだかぼうっとした意識の中、肌を何度も合わせ合い、自分の口から洩れる言葉にならない音が室内に響いていた。
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