私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 食べ終わったところで、ごちそうさまでした、と言って顔を上げると、目の前の修がじっとこちらを見ていた。

 黙って静かに見つめられるとなんだか落ち着かない。

「……ところで、なんだった? 昼のは」
「ひ、昼?」

 思わずドキリとして、目線をそらす。

「隣の。栗山先生」

 修は隣の部屋の方を目でさした。
 私の部屋は二階の角部屋なので、隣は栗山先生だけなのだ。

「な、何って……? そ、そんなことより、あんなことあんなとこで言わ……」
「仲いいんだな」

 言葉を切るようにピシャリと言われる。
 その迫力に思わずまた言葉に詰まった。

「そ、そりゃ、唯一年が近いのが栗山先生だし」
「ふうん」

 そう言って修は立ち上がり、私の目の前まで歩いて来る。
 私はそれを見て、慌てて立ち上がって逃げようとする。しかし、修の方が早くて、パシリと右手を掴まれて動けなくなった。

「な、なに……!」
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