私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「……冗談やめてよ! もう離して!」
「あんまり騒ぐと、隣に声聞こえるぞ」
「っ……!」
やっとその意味が理解できて、私は口を噤む。
さすがに栗山先生にこんな喧嘩聞かせたくはない。仕事がやりづらいじゃないか。
そう思っていると、修はさらに眉を寄せる。
「気に食わないな」
「なにが……んんっ!」
突然、修が噛みつくようなキスをする。
驚いて私の身体が固まったのをいいことに、どんどんキスは激しくなっていく。
捕まれていないほうの手で修を押しても、その腕まで掴まれて、さらにキスは激しさを増した。
そして舌を差し入れられた瞬間、私は反射的にその舌を噛んでいた。
修は、血が出た口元を拭う。