私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「鈴鹿先生、お久しぶりです」
「あら、猪沢くんじゃない! 戻ってくるって聞いてたけど、早かったのね!」
嬉しそうに声を弾ませる鈴鹿先生に私は意味が分からず、眉を寄せる。
「なっ……? え……」
鈴鹿先生は、修を手で紹介すると、
「あ、この先生、今は医学部の教員だけど、学生時代にここの医学部生で、私の薬理学の講義聞いてたのよ。学生の時からとびぬけてたけど、まさかボストン大の研究員に推薦されるとはね。それで最近うちに戻ってきたの」
修は微笑むと、鈴鹿先生に言う。
「先生、変わってませんね。相変わらず年齢不詳です」
「ふふ、ありがとう。あなたも相変わらず腹黒そうなイケメンね」
そう言い合いながらも、二人がとても仲がいいのが伝わってくる。