私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 私は二人が知り合いなんて一ミリも想像したことなかったけど、
 確かに鈴鹿先生は、医学部生の授業も担当していたことに今更ながら気づいた。


―――鈴鹿って鈴鹿紫教授かな?

 だから、再会した日、修は先生の名前をフルネームで言えたんだ……。


 それから修は微笑むと口を開いた。

「でも、鈴鹿先生の研究室で良かったです」
「なにが?」

「くるみは、俺の婚約者なんです」

 はっきりと修が言い、私は目を白黒させる。

(おい、勝手に何言い出したーーーー!!)
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