私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

(なんて日だ……!)

 もう全てがおかしい。
 修のせいだ。全部全部、修が帰ってきたからだ……!

「い、痛いぃ。もうやだぁあああ!」
「大丈夫⁉」

 先生が慌てて大泣きし出した私に走り寄ってきた。
 そのまま私の右腕を見ると、心配そうに言う。

「右腕、血が出てる」

(どうりで痛いと思った!)

 昔から少しでも痛いのはダメで、またわんわん泣きたくなったけど、さすがに栗山先生にこれ以上迷惑をかけられないと思い直して、なんとか涙を拭って顔を下に下げる。

「ぅぅううう……! す、すみません……。大丈夫です。ちゃんとうちに救急箱もあるので自分で手当てしますから……」
「でも、右腕でしょ? どうやって消毒するの?」
「……そ、そう言えば」

 私がつぶやくと、栗山先生は息を吐いて、僕が手当てしてもいい? と聞く。

 私はその言葉に頷いていた。
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