私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
(なんなの! これは何の呪いなのっ⁉)
私は泣きそうになりながら、それを素早く拾う。
「いや、これはっ! 修が勝手に!」
「猪沢先生が?」
「とにかく、こんなの私、はいてませんから!」
否定するところはそこではなかったのかもしれない。
でも、私は真剣にそれを見せて叫んでいた。
栗山先生はじっと私とそれをみて、顔を赤くしたと思ったら
……次の瞬間、鼻血を出したのだった。
「え、ちょ、鼻血……⁉ 大丈夫ですか⁉ どこかぶつけました⁉」
慌てて鼻血をふこうとして、それがその下着であることに気づいて、私はさらに慌てる。それに比例するように、栗山先生の顔も余計に赤くなった。
(さらに鼻血も出てきたし!)