私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 いつの間にか私はボロボロ泣いていて、それでも修はやめてくれなくて……
 何十分もそうされて、やっと唇が離れたその時、修は額を合わせて意地悪に告げた。

「ほら。今だってくるみは必死に、俺の背中掴んでるだろ」

 そんなことを言われて、私はやっと自分が修の背中を掴んでいたことに気づく。

(なんで……?)

 そして、慌てて修の背中から手を離した。

「ちがっ……! 違う! これは……!」
「くるみは一生、俺から離れられないんだからもう諦めろ」

 私の手に、するりと修の指を這わせられる。
 それから指を絡ませられて、私の手をぎゅう、と掴まれると、背中からゾクリと粟立つ。

「これからは俺以外、見るな」

 修の声が耳の奥に響く。
 その声に泣きそうになると、もう一度引き寄せられ、そのまままた貪るようなキスをされた。
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