僕惚れ①『つべこべ言わずに僕に惚れろよ』
「緊張、してる……?」
敢えて口に出して問いかけてみると、彼女は耳まで真っ赤にして俯いた。
(か、可愛い……!)
その初心な反応が嬉しくて、ついつい虐めてみたくなる。
「葵咲、今日は……最後までしていいんだよね?」
彼女が心の中で色々考えて、こんなにガチガチに緊張している一番の理由をわざと口に出して言ってみる。
葵咲ちゃんは返事をすることも頷くこともしなかったけれど、とりあえず否定もしなかった。
それが精一杯の意思表示だと、僕は勝手に判断した。
眼鏡を外して麦茶の横に置くと。
「――ベッド、行こうか?」
入れたばかりの麦茶のことは、忘れることにした。
敢えて口に出して問いかけてみると、彼女は耳まで真っ赤にして俯いた。
(か、可愛い……!)
その初心な反応が嬉しくて、ついつい虐めてみたくなる。
「葵咲、今日は……最後までしていいんだよね?」
彼女が心の中で色々考えて、こんなにガチガチに緊張している一番の理由をわざと口に出して言ってみる。
葵咲ちゃんは返事をすることも頷くこともしなかったけれど、とりあえず否定もしなかった。
それが精一杯の意思表示だと、僕は勝手に判断した。
眼鏡を外して麦茶の横に置くと。
「――ベッド、行こうか?」
入れたばかりの麦茶のことは、忘れることにした。